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ネオビタカイン注2mL・5mL、ネオビタカイン注シリンジ2mL・5mLは、局所麻酔剤 ジブカイン塩酸塩に、鎮痛消炎剤 サリチル酸ナトリウムと臭化カルシウムを配合した局所注射用鎮痛剤です。

ネオビタカインの詳細

ネオビタカイン注2mL・5mL:2015年4月改訂

商品名 和名:ネオビタカイン注2mL・5mL
洋名:Neo Vitacain INJECTION 2mL・5mL
ネオビタカイン注2mL・5mL
日本標準商品分類番号 871143
承認番号 2ml 21800AMX10056
5ml 21800AMX10057
製造承認年月日 1959年8月6日
薬価基準収載年月日 2006年6月9日
(変更銘柄名での収載日)
販売開始年月日 1959年8月6日
(田辺三菱製薬株式会社販売開始年月 1994年6月15日)
再評価結果 1993年9月8日

ネオビタカイン注シリンジ2mL・5mL:2015年4月改訂

商品名 和名:ネオビタカイン注シリンジ2mL・5mL
洋名:Neo Vitacain INJECTION SYRINGE 2mL・5mL
ネオビタカイン注シリンジ2mL・5mL
日本標準商品分類番号 871143
承認番号 2ml 21600AMZ00443
5ml 21600AMZ00444
製造承認年月日 2004年5月14日
薬価基準収載年月日 2004年6月25日
販売開始年月日 2004年9月27日

警告

  • 本剤を脊椎麻酔に使用しないこと

禁忌(次に患者には投与しないこと)

共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

硬膜外ブロックに使用時

  1. 大量出血やショック状態の患者〔過度の血圧低下が起こることがある。〕
  2. 注射部位又はその周辺に炎症のある患者〔化膿性髄膜炎症状を起こすことがある。〕
  3. 敗血症の患者〔敗血症性の髄膜炎を生じるおそれがある。〕

組成・性状

  注2mL
1管2mL中
シリンジ2mL
1シリンジ
2mL中
注5mL
1管5mL中
シリンジ5mL
1シリンジ
5mL中
有効
成分
日局 ジブカイン塩酸塩 2mg 5mg
日局 サルチル酸ナトリウム 6mg 15mg
臭化カルシウム 4mg 10mg
添加物 塩化ナトリウム 14mg 35mg
塩酸 適量 適量
水酸化ナトリウム 適量 適量
性状・剤形 無色澄明・水性注射液
pH 4.0〜6.0
浸透圧比 約1 0.9〜1.1 約1 0.9〜1.1
(生理食塩液に対する比)

効能・効果

  • 症候性神経痛、筋肉痛、腰痛症、肩関節周囲炎

用法・用量

血管内を避けて局所に注射する。

(イ) 顔面頚骨各部
0.5〜1.0mL
(ロ) 肩甲部
1.0〜2.0mL
(ハ) 胸・腰各部
1.0〜2.5mL
(ニ) その他局所
0.5〜1.0mL

使用上の注意

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>

  1. 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を持つ患者〔ショックや発疹等のアレルギー反応を起こすおそれがある。〕
  2. 潰瘍性大腸炎の患者、クローン病の患者〔他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある。〕
  3. 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

硬膜外ブロックに使用時

  1. 中枢神経系疾患:髄膜炎、灰白脊髄炎等の患者〔硬膜外ブロックにより症状が悪化するおそれがある。〕
  2. 妊産婦〔妊娠末期は、ブロック範囲が広がり、仰臥性低血圧を起こすことがある。〕
  3. 血液疾患や抗凝血剤治療中の患者〔出血しやすいので、血腫形成や脊髄への障害を起こすことがある。〕
  4. 重篤な高血圧症の患者〔硬膜外ブロックにより低血圧が起こりやすい。〕
  5. 脊柱の著明な変形のある患者〔脊髄や神経根の損傷のおそれがある。〕

重要な基本的注意

共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>

  1. サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので、本剤を15歳未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。〔ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。〕
  2. まれにショックあるいは中毒症状を起こすことがあるので本剤の投与に際しては、常時、直ちに救急処置のとれる準備が望ましい。
  3. 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために次の諸点に留意すること。
    1)患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
    2)できるだけ必要最少量にとどめること。
    3)注射針が血管又はくも膜下腔に入っていないことを確かめるため、一度吸引し、血液や脊髄液の逆流がないことを必ず確かめてから注射すること。
    4)注射の速度はできるだけ遅くすること。
  4. 本剤に血管収縮剤(アドレナリン等)を添加して投与する場合には、血管収縮剤の添付文書に記載されている禁忌、慎重投与、重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認すること。

硬膜外ブロックに使用時

  • ショックあるいは中毒症状がみられた際に、迅速な処置が行えるように、原則として事前の静脈の確保が望ましい。

浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時

  • 血管の多い部位(頭部、顔面、扁桃等)に注射する場合には、吸収が早いのでできるだけ少ない量で使用すること。

副作用

  • 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

ショック,アナフィラキシー様症状(頻度不明)
  • ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあり、また心停止に至ることがあるので、観察を十分に行い、脈拍の異常、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害、喘鳴、眼瞼浮腫、発赤、蕁麻疹等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

重大な副作用(類薬)

悪性高熱
  • 類薬(リドカイン)で原因不明の頻脈・不整脈・血圧変動、急激な体温上昇、筋強直、血液の暗赤色化(チアノーゼ)、過呼吸、発汗、アシドーシス、高カリウム血症、ミオグロビン尿(ポートワイン色尿)等を伴う重篤な悪性高熱がまれにあらわれることが報告されている。本剤を使用中、悪性高熱に伴うこれらの症状を認めた場合は、直ちに中止し、ダントロレンナトリウムの静注、全身冷却、純酸素での過換気、酸塩基平衡の是正等、適切な処置を行うこと。また、本症は腎不全を続発することがあるので、尿量の維持を図ること。

その他の副作用

種類 頻度/頻度不明
中枢神経系 振戦、痙攣等の中毒症状 注1)
眠気、不安、興奮、霧視、めまい、悪心、嘔吐、頭痛、気分不良 注2)
過敏症 蕁麻疹、湿疹、全身のかゆみ、全身の発赤等の皮膚症状、全身性発熱、浮腫
その他 一過性の麻痺、注射部位の疼痛、腫脹、発赤、熱感
注1) このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)投与等の適切な処置を行うこと。
注2) ショックあるいは中毒への移行に注意し、必要に応じて適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>

  • 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

硬膜外ブロックに使用時

  • 高齢者では一般にブロック範囲が広がりやすいので、用量に留意して慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

  1. 本剤を投与する場合には慎重に投与すること。〔アスピリン等のサリチル酸製剤には、動物実験で催奇形作用が報告されているものがある。〕
  2. 妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児動脈管の軽度収縮が報告されている。
  3. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕

小児等への投与

  • 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

過量投与

  • 血中濃度の上昇に伴い、中毒症状が発現するとされている。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の症状としてあらわれる。

徴候・症状

中枢神経系の症状
  • 初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある。
心血管系の症状
  • 血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。

処置

  • 呼吸を維持し、酸素を十分投与することが重要である。必要に応じて人工呼吸を行う。振戦や痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)を投与する。心機能抑制に対しては、カテコールアミン等の昇圧剤を投与する。心停止を来した場合には直ちに心マッサージを開始する。

適用上の注意

ネオビタカイン注

共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>
  • アンプルカット時に異物の混入を避けるため、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭しカットすること。
浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時
  • 筋肉内注射により局所の硬結、発赤、腫脹、熱感などがみられることがある。

ネオビタカイン注シリンジ

共通<硬膜外ブロック、浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時>
  1. 本剤を使用する際は,キャップを外し,適当な注射針を取り付け投与すること。
  2. 紙箱から取り出した際は,速やかに使用すること.〔本剤は,光により含量低下を起こす。〕
  3. 本剤を全量投与しない場合は,原則として,シリンジ内の薬量を予め適切な量に調整したのち投与すること。
浸潤・伝達ブロック(トリガーポイント注射等)に使用時
  • 筋肉内注射により局所の硬結,発赤,腫脹,熱感などがみられることがある。

その他の注意

  • 非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある。

取り扱い上の注意

アンプル製剤

  • 光により分解着色するので、遮光に注意すること。また、着色の認められるものは使用しないこと。

シリンジ製剤

  1. 光により分解着色するので、遮光に注意すること。また、着色の認められるものは使用しないこと。
  2. ブリスター包装は使用直前まで開封しないこと。使用に際しては開封口からゆっくり開けること。
  3. シリンジが破損するおそれがあるため、強い衝撃を避けること。
  4. ブリスター包装から取り出す際、プランジャーを持って無理に引き出さないこと。〔ガスケットが変形し、薬液が漏出するおそれがある。〕
  5. 薬液が漏れている場合や、薬液に混濁や浮遊物等の異常が認められるときは使用しないこと。
  6. シリンジに破損等の異常が認められるときは使用しないこと。
  7. シリンジ先端のキャップを外した後、シリンジ先端部に触れないこと。
  8. 開封後の使用は一回限りとし、使用後の残液は容器とともに速やかに廃棄すること。
  9. シリンジの再滅菌・再使用はしないこと。

その他

  1. 劇薬
  2. 処方箋医薬品 注)
  3. 貯法:遮光保存、室温保存
  4. 使用期限:外箱及びアンプルまたはシリンジに表示の使用期限内に使用すること
  5. 注) 注意‐医師等の処方箋により使用すること

包装

ネオビタカイン注2mL  2mL×10管、2mL×100管
ネオビタカイン注5mL  5mL×10管、5mL管×100管
ネオビタカイン注シリンジ2mL  2mL×10シリンジ
ネオビタカイン注シリンジ5mL  5mL×10シリンジ

製造販売元
ビタカイン製薬株式会社  大阪府守口市橋波西之町2丁目5番16号